今週は日曜日が仕事になってしまったので時間をみて更新しています。
なかなかゆっくり更新できる日はないようです。
さて、先週のブログにも少々書きましたが、先週の日曜日は私の会社や住居がある区域が一斉停電だったためハノイへ逃げ出しました。今週はハノイ情報を書こうと思ったのですが、ハノイはまだまだ奥が深く、中途半端な情報では申し訳ないので今回は「ハノイへの道」と題して、ホアビンからハノイまでの情景をご紹介します。
ホアビンからハノイまでは片道約70km、車で大体2時間ほどかかります。ホアビン市内を出て、ハノイ市内に入るまで信号は1つも無いのですが信号以外の障害物が多々待ち受けているため70kmといえども2時間はかかるのです。
ホアビンからハノイまでのほとんどの区間は何も無い山道か上の写真のような田園が広がっています。ベトナムの田んぼはアゼが日本より細く、直線よりも曲線が多いので一見ぐにゃぐにゃと統率が内容に見えるのですが、全体を眺めると異国情緒があふれていてなかなか良い景色です。
上の写真はホアビン-ハノイ間で時々見かけるレンガ工場です。地面を掘って赤土を掘り出し、水でこねて形を作り、乾燥させ、最後に焼き上げて出来上がりです。原料の土は足元にあるのでかかるのは燃料費だけでしょうか。煙突から出る煙の色から見てもおそらく燃料は薪だと思います。
さて、路上に目を移してみましょう。2時間ほどとはいえ、大して景色も変わらないこのドライブは非常に眠くなるのが普通です。ほかの日本人はすっかり寝入っていますが助手席の私はなかなか寝付けないでいます。それはベトナムの交通事情に圧倒され続けるからです。
上の写真はなぜか道路の真ん中で長い棒を持ってたたずんでる人です。こちらのスピードは約80km、怖くは無いのでしょうか?目的が何なのか一瞬だったのでさっぱりわかりませんでした。
しばらく走ると、観光地でもなんでもないところなのですが、中国の桂林のように水墨画が似合いそうな風景の中を走ります。そのうちこんな田舎が観光地になるかもしれません。
上の写真は前方を走る長距離バスです。行き先を見るとハドン-ホアビンと書いてあるので私たちとほとんど一緒の道を走っていくようです。ドアを開けて身を乗り出しているのは車掌(運賃回収係り)で走行中は抜きにかかる車を追い払ったり、後ろの車やバイクに何事か話しかけてきたりします。かなりガラが悪い人たちです。ちなみにこの写真のバスは意味も無く反対車線を逆走しているところです。
さてハノイに近づくにつれて徐々に人々や町並みが都会的になってきます。上の写真は大型のトラクターが道を横切っているところです。速度は非常に遅いのですが一時停止などせずに突っ込んできます。というよりもベトナムには、車やバイクの状況をチェックして安全を確認してから道路を渡るとか曲がるという考え方は一切ありません。自分が走りたいとき、走りたいように走るのです。だからさっきのバスもそうですが車線も関係ありません。これを知らないとベトナムでは車の運転はおろか、自転車もバイクも歩行もできないのでベトナムにこられるときはぜひ心に留めて置いてください。
ほら、前方から牛の群れがやってきました。堂々と車道を歩いています。こちらの車線にいないのはラッキーでした。反対側は牛の為に渋滞しています。
さて、ようやくハノイの郊外までやってきました。突然街路樹や中央分離帯、街灯などがあるのですぐわかります。おっと、油断をするとバイクがまた目の前を横切ります。ちなみに向こうもこちらもまったくスピードを緩めません。バイクの親父がまったくこちらを向いていないのがわかるでしょうか。
さてハノイ市外に入ってくるとそこはもう、人人人、バイクバイクバイクです。特に市場のように人の集まるところはすごいことになっています。
上の写真の向こうがちょっとした露天が並ぶ通りなのですが人だらけでまったく見えません。
ちなみに反対車線に目を移すと車とバイクで立錐の隙間も無い状況です。
このような混雑を抜けてようやく目的のハノイ中心部に入っていきます。中心部は商業メインでお金の無い人たちはあまり楽しむことができないため、周辺よりも若干混雑が減ってきます。それでもバイクで走るのは楽しいらしく、デート中の若いカップルの2人乗りを良く見かけます。
上の写真を見てもあまりすいているというイメージは湧かないかもしれませんが・・・。
ホアビンからハノイへはこのように景色、混雑などの変化を眺めながら2時間のドライブです。最後に仲良くバイクに乗ってお出かけ中の5人家族の写真です。ベトナム人のたくましさを感じさせてくれるのではないでしょうか。